これまでの記事でAndroidアプリでビットバンクのJavaライブラリを利用する方法と、ビットバンクのJavaライブラリのmasterブランチのソースコードをローカルでビルドする方法を記載した。
ここではAndroidアプリで利用するJavaライブラリを公式にリリースされているビルド済みのライブラリからローカルでビルドしたライブラリへ変更する方法を記載する。
事前準備
まずは過去の記事に従い、以下の2つを準備する。
- 公式にリリースされているビルド済みのビットバンクのJavaライブラリを使用するAndroidプロジェクト
- masterブランチのソースコードでビルドしたビットバンクのJavaライブラリ(jarファイル)
ビットバンクのJavaライブラリへの変更方法
以下の2ステップでライブラリを変更できる。
Androidプロジェクトのlibsフォルダにローカルでビルドしたjarを配置する
エクスプローラなどを使用してAndroidプロジェクトのlibsフォルダにローカルでビルドしたjarファイルをコピーして配置する。
※libsフォルダは例えば以下のようにAndroidプロジェクトのappフォルダの下に存在している。
C:\Users\<UserName>\AndroidStudioProjects\<ApplicationName>\app\libs
Androidプロジェクトのbuild.gradle(Module)を修正する
以下のbuild.gradleのように修正する。修正ポイントは2つ。
- implementation ‘cc.bitbank:java-bitbankcc:1.1.0’をコメントアウトする。
- httpclientとjackson-databindのdependenciesを追加する。
なお、implementation fileTree(dir: “libs”, include: [“*.jar”])はもともと記載されており修正する必要はない。
この記述によりAndroidプロジェクトのlibsフォルダ以下のjarファイルが読み込まれる設定となっているためlibsフォルダにjarを配置するようにしている。
dependencies {
implementation fileTree(dir: "libs", include: ["*.jar"])
// 他の依存関係については省略
// implementation 'cc.bitbank:java-bitbankcc:1.1.0'
implementation "org.apache.httpcomponents:httpclient:4.3.6"
implementation "com.fasterxml.jackson.core:jackson-databind:2.8.11.1"
}
以上を設定した後、Gradle SyncおよびビルドすることでAndroidアプリでローカルでビルドしたビットバンクのJavaライブラリを利用できる。
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